クリーンルームの仕事は暑いし、きつくて大変だと思っていませんか?
防塵服を着ているから、実際に暑くてきついです。
ですが、暑さ対策はできます。
ご紹介する対策を行えば、今より快適にクリーンルーム内の作業ができるようになるでしょう。
ゆめクリーンルーム作業歴20年以上の私が、
実際に効果のあった対策をご紹介します。
こちらの記事では、クリーンルームの作業や環境、防塵服の中に着る服について説明しています。
クリーンルームの作業は暑い?
クリーンルームの作業が暑いというのは、担当する場所によって違います。
「クリーンルーム=暑い」のイメージがあるかもしれませんが、
クリーンルームの中は、基本的に一定の温度・湿度で管理されています。
なので、品質管理や装置の点検作業(体をあまり動かさない作業)は暑くありません。
ただし、装置のメンテナンス(体をよく動かす作業)になると暑い場合があります。



なぜ「暑い場合がある」のか、深堀してご説明します。
暑い原因
暑い原因を作るものは、主にこの3つです。
- 防塵服
- 装置の温度
- 装置の構造
防塵服
暑い原因の大元になるのが防塵服です。
クリーンルームでは、仕事着の上に必ず防塵服を着るルールになっています。
この防塵服はダスト(埃や塵)を外に出さない仕組みになっていて、非常に通気性が悪いです。
つまり、動いて出た汗が外に逃げられない。
だから、防塵服の中が蒸れます…。



もう想像がつきますよね…。
防塵服を着て動くと、中に着ている服は汗でビショビショになります。
装置の温度
装置の温度は、装置によって違います。
常温の装置もあれば、400℃を超える装置もあります。
さすがに400℃の状態で装置メンテナンスはしません。
ですが、温度を下げて100℃くらいで装置メンテナンスをするときがあります。
もっと温度が下がるまで待ってもいいのですが、
作業指示が入っていると、優先で作業しないといけません。



100℃の装置の側で作業すると、汗がヤバいです…。
装置の構造
作業をする場所が窮屈なせいで、余計な体力を消費して暑くなるのも原因のひとつです。
クリーンルームの装置は、構造上、作業スペースが狭いです。
改善を繰り返してきた装置内には、ゆとりが残されていない
半導体製造装置においては、クリーンルームの限られたスペースを有効活用するために、装置自体の小型化と多機能化が同時に求められます。
引用:半導体製造装置の設計自由度を高める方法|IDEC
しかし、すでにギリギリまで小型化・多機能化してきた装置をさらに改善していくのは至難のワザ。装置内部にはもはやゆとりのスペースはありませんし、設計の自由度は低くなっています。装置をイチから設計し直せば解決できる場合もありますが、そのためには相当な手間と費用を開発に投じなければなりません。
引用にある、「装置自体の小型化」が窮屈な場所を作っているといっても過言ではありません。



窮屈な場所はいろいろだけど、
指先しか入らない場合もあるよ!
クリーンルームは中の服装で暑さ対策しよう!
クリーンルームの暑さ対策は、この2つです。
- 防塵服の中に着る服を吸水速乾の物にする
- 合わせて制汗剤を使う
中に着る服で対策しよう
防塵服を着るとなると、どうしても対策は限られます。
限られた対策の中で、もっとも効果的なのが服装です。
私の場合、普段はTシャツにスラックスですが、
暑いときは、トップスに吸水速乾+冷感タイプのインナーだけを身に着けて防塵服を着ます。



人によりますが…
それでも暑いときは、ボトムスに短パン履いている人がいます。
※私は夏用のサマースラックスを履きます。
防塵服を着替える場所にロッカーがあります。
ロッカーで暑いとき用の服装に着替えて、防塵服を着てしまえば中の服装は気になりませんからね。
制汗剤を使って対策しよう
制汗剤を使って汗をかかないようにするのも効果的です。
制汗剤には6種類あって、それぞれ使い勝手が異なります。
クリーンルームで動くことを想定すると、ベタツキの少ないスプレーかウォーター、シートタイプがおススメです。



私のおススメはシートタイプ。
体全身拭けてスッキリします!
制汗剤について詳しく知りたい方は、下記のリンクを見てくださいね。


やってはいけない対策
暑いからといって、クリーンルーム内で防塵服の前を開けるのは絶対にやめましょう。
防塵服の中にいる埃や塵を、クリーンルーム内に撒き散らかして空気を汚染してしまいます。
クリーンルームでの服装が重視される理由の一つは、「人」が発塵の中心的な要因だからです。人の体や衣服からは、歩行や動作のたびに微細なホコリ、皮脂、髪の毛、繊維くずなどが発生します。半導体や精密機器の製造では、これらのわずかな汚染でも製品不良や歩留まり低下につながり、莫大な損失を招くおそれがあります。そのため、作業者が着用するクリーンウェアは、発塵を抑える特殊な素材で作られ、静電気による異物付着も防止します。
暑くてどうしようもない時は、外に出るために「トイレいってきます!」などの理由付けをしてリフレッシュするようにしましょう。
まとめ
正直に言って、クリーンルーム内での作業はきついです。
作業があると、どうしても防塵服の中は汗でビショビショになってしまいます。
でも、暑さ対策をすれば、今よりも働きやすくなること間違いありません。
まだ暑さ対策していないのなら、今から暑さ対策してみませんか?









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